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飛行機好きな人でも搭載されているエンジンのことには興味はあまり湧かないだろう。

逆に私は飛行機を見るとまず 「どんなエンジンが搭載されているのか?」 とあくまでもエンジン優先の飛行機好きであるが、それは私が永年ジェットエンジン関連の仕事をしてきたから当然のことかもしれない。

空港で見る飛行機のエンジンはカウリングと呼ばれる外板で覆われているから中身を見ることはまずできないが、辛うじて見えるのはエンジン入口のファンブレードくらいであろう。

実際に裸のエンジンを見る機会は少なくて、航空会社の整備部門を見学するか、自衛隊の航空ショウなどで展示される以外にはお目にかかれないのが実情でもある。

ここで私がかつて 「航空自衛隊・入間基地航空祭」 で撮った資料を参考に機体とエンジンを見比べてみましょう。


写真左が 「T4中等練習機」 に二基搭載されているターボファンエンジン (F3-IHI-3) です。

右側がエンジンインテークで空気を吸い込み、左側から高温のガスを排出します。

インテーク先端には白い 「スピンナー」 と呼ばれる部品がファンブレードと同時に回転し、エンジンに入る空気を整流し、また寒冷時には氷結しないように設計されています。


あのブルーインパルスの機体もT4中等練習機と同じですから、航空祭で人々を圧巻する曲技飛行の数々もこのエンジンパワーによって成り立っています。

私はこのエンジンには開発初期から携わったことがありますから懐かしさが募ります。

エンジンと機体は一心同体で、その二つがいつも仲良くフルパ・ーフォーマンスを駆使して飛んでいる姿は最高です。

そんな姿を見ると私はやっぱり胸躍り、飛行機に対する夢はいつまでも膨らむばかりです。



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